引っ越し契約後に費用の値引きはできる?損しないために知っておくべきこと

引っ越しも決まり、引っ越し業者と契約を交わしました。

やれやれ、これから荷物の片付けやら届け出やら忙しくなりそうです。

ところが、気になることが・・・

例えば、「極端に荷物が減った。」「更に、3月から5月に引っ越しが延期なってしまいました。」

「引っ越し先が階段の5階から1階に変更になった。」「もう1社安い引っ越し業者を見つけてしまった。」

これは、ひょっとすると引っ越し代金が安くなるんじゃないかなぁ~

いろいろなことが起こりますよね。

でも、ご安心ください、契約した後でも値引きは可能です。
厳密に言うと業者によっては、契約後でも値引きは可能なのです。

ここで注意しないといけないことは、引っ越し費用にある見積の原則なのです。
同じ引っ越しでも、業者によって見積に差が出てしまう。

その差とは、引っ越しで損をしないために押さえておくべき知識です。

 

引越しの契約後に値引き交渉するための知識

引っ越しの見積の構成とは

引っ越しの料金は、どうやって決まっているのでしょうか?

まず、このことを理解する必要があります。

 

引っ越し費用が決まる仕組みとは

引っ越しの料金の構成は、大きく分けて4つの項目からなります。

実際の引っ越しの見積は、「基準運賃」+「実費」+「オプションサービス」+「割増料金」
計算されています。

①基本運賃とは

国の基準で定められた運賃のことです。
それは、時間制と距離制のどちらかで基本運賃が決まります。

時間制とは、距離が100km以内の場合に適用されます。

距離制とは、距離が100km以上の場合に適用されます。

引っ越しの基準運賃とは

引用:時間制・距離制運賃率表(課税者事業用、関東運輸局)より

例えば、料金は、時間制にしても距離制にしてもトラックの大きさで決まります。
ということは、最終的には、時間制と距離制のどちらも荷物の量が料金に左右しています。

②実費とは

人件費、トラックのサイズ・台数、ダンボール箱などの梱包資材費、高速道路を使用した場合の交通費を指します。
実費で一番料金に影響するのは、やはり、人件費です。

作業の人数を決めるのは、やはり荷物の量で、その量からトラックのサイズや台数も決まります。

例えば、人件費では、平日で1人あたり、\10,000~\15,000くらいで、土日にもなると、\15,000~\20,000くらいで大幅に料金も上がってきます。

③オプションサービスとは

各種の電気工事を指します。
エアコンの取り外し・取り付け、洗濯機の取り外し・取り付け、テレビ・DVD機器の設定、
パソコンのインターネット接続といった各種の電気機器の取り外し、取り付け作業です。

例えば、ここで注意しないといけないのは、当日にいきなりエアコンの取り外し・取り付けを
頼むと追加料金が発生したり、時間の延長もあり得ますので、事前に伝えましょう。

④割増料金とは

基本運賃にプラスされる料金のことです。

例えば、休日割増や深夜・早朝割増があり、繁忙期である3月~4月も割増料金がプラスされています。

それでは、業者間の料金差は、どこから生じているのでしょうか?

引っ越し業者による料金の差とは

国土交通省による標準引越運送約款などで基本運賃は定められており、業者間の差は少ないのですが、
「実費」、「オプションサービス」、「割増料金」は、業者の営業マンの裁量となっています。

このため業者での引っ越し料金に差が出て来てしまいます。

これらのことを踏まえて、業者の営業マンと意思疎通を図り、
契約後であっても頼みやすいコミュニケーションが必要です。

 

引越しの契約後に値引き交渉するための個々のケース

引っ越し契約後の値引きできますか?

引っ越しの料金は、業者の営業マンの裁量に委ねられることが多く、
実は、引っ越し料金の相場はあってないようなものなのです。

しかし、引っ越し契約後の値引き交渉はタイミングがあります。
引っ越し直前になって値引き交渉は業者も困ります。

このタイミングを逃さず、業者に聞いてみてください。

次に、個々の引っ越し契約後に変更になったケースごとに、値引きが可能か?見ていきます。

Aさんのケース

Aさん:「引っ越しに持って行こうとしていた荷物が大幅に減った。」

回答:段ボール箱が10~20個減りました。
この場合では、値引きは期待出来ません。
というのも10~20個減っても作業員が減る訳ではありません。

むしろ、極端な話、大幅に荷物が減り、作業員が1名減になり、
トラックが4トン車から3トン車になったのであれば、値引きは期待出来ます。

Bさんのケース

Bさん:「最初に入居する予定であったエレベーターの無い5階の部屋から、1階の部屋に変わった。」

回答:この場合も確かに時間の短縮になりますので、若干の値引き対象となりえます。

Cさんのケース

Cさん:「3月の引っ越し繁忙期から5月に引っ越しが延期となった。」

回答:この場合、3月の引っ越しを一端キャンセルして、再見積もりしてもらう方が良いでしょう。
引っ越しの3日以上前であればキャンセル料は、発生しません。

Dさんのケース

Dさん:「エアコンの取り付けを電気屋の友人がやってくれることになって、業者の取り付けがなくなった。」

回答:オプションサービスのキャンセルに関しても引っ越しの3日以上前に連絡しておきましょう。
オプションサービスがひとつ減ることで見積が変わり、値引き対象となります。

Eさんのケース

Eさん:「引っ越し業者の営業マンの強引さに負けて契約しましたが、もう1社に聞くとそちらが安かった。」

回答:この場合も、一端キャンセルして別の業者に変更すれば良いでしょう。
但し、キャンセルは引っ越し当日の3日以上前に連絡しておきましょう。

その他にもいろいろな事態が起きる可能性があります。
損をしないために、「標準引越運送約款」は押さえておきましょう。

 

引越しの契約後に値引き交渉するための「標準引越運送約款」とは

「標準引越運送約款」とは

「標準引越運送約款」とは、引っ越しに関する標準的な約款で、これが適用される場合とは、

一般的な家庭でのトラックを貸し切って行う引っ越し(普通の引っ越し)に適用されます。
逆に、適用されないケースは下記項目となります。
・単身者のトラックの混載便を使用した場合
・事務所・工場等の企業向けの引っ越しの場合

「標準引越運送約款」の注意すべきポイント

※「標準引越運送約款」(平成31年4月1日より前に見積書を発行するものに適用)

ここでは、特に契約後の「値引き、お金」に関する部分を要約してご紹介致します。

第二章 見積り 第3条第7項(見積り)

運送業者から引っ越しの3日前には、引っ越しに変更がないかどうか確認があります。
このタイミングで、上記の変更があれば、追加で値引き出来るかどうか、聞いてみましょう。

第八章 運賃等 第19条第3項(運賃等の収受)

見積を行った後に変更が生じた場合には、変更に応じて修正を行います。
契約後でも変更が生じた時点で見積の修正をお願いしましょう。

第八章 運賃等 第19条第4項(運賃等の収受)

ここでも見積の運賃にて変更が生じた場合、利用者の責任において運賃が増減されます。
この場合は逆に増額される場合もあります。となっています。

第八章 運賃等 第21条第1項(解約手数料又は延期手数料等)

解約または延期が荷受人の責任で3日前までになされなかったときは解約手数料が発生する。
つまり、3日前までに解約または延期はしてください。ということです。

第八章 運賃等 第21条第2項(解約手数料又は延期手数料等)

解約手数料について、前々日の解約=運賃の20%以内、前日の解約=運賃の30%以内、
当日の解約=運賃の50%以内が掛かります。

第八章 運賃等 第21条第3項(解約手数料又は延期手数料等)

この項は、解約前にオプションサービス(例:エアコンの取り外し)を行っていた場合は、
引っ越しの3日前の解約であっても請求します。

特に、解約及び延期の期限には注意しましょう。

 

まとめ

全体を通して、お金の話ばかりに始終してしまうと本来の円滑な引っ越しがおろそかになります。

引っ越し業者も「気持ちの良い引っ越し」を目標に仕事をしてくれています。

普段から営業マンとのコミュニケーションを取り、困ったことがあれば相談してみる関係を築くことです。

そして、引っ越し当日も作業員に「ご苦労さま」の一言で気持ちの良い引っ越しが実現します。

そうすることで、自分自身が納得のいく引っ越し代金に収まると思われます。